
『モナ・リザ』と『ひまわり』はどっちが大きい?絵画の大きさ比較クイズ【二択】
1問目:『モナ・リザ』(レオナルド・ダ・ヴィンチ、ルーブル美術館)
『モナ・リザ』はレオナル・ド・ダヴィンチの代表作のひとつです。中央に描かれている人物の目や口元をよく見ると、輪郭をぼやかして描かれていることがわかります。この技法は「スフマート」と呼ばれ、周囲の環境と人物との境目をぼかして描くことにより、人物をより現実的に描くことができるようになります。
2問目:『真珠の耳飾りの少女』(ヨハネス・フェルメール、マウリッツハイス美術館)
『青いターバンの少女』とも呼ばれるこちらの作品。ターバン部分には、宝石のラピスラズリを砕いて作る「ウルトラマリン」という青色の画材が使われています。
3問目:『印象・日の出』(クロード・モネ、マルモッタン・モネ美術館)
『印象・日の出』はクロード・モネの作品。発表された当時は批評家から「印象的で安易な仕上がりだ」と批判され、これがモネなどの芸術家が参加した“印象派”という芸術運動の名の由来になりました。
4問目:『神奈川沖浪裏』(葛飾北斎、江戸東京博物館など)
葛飾北斎の連作浮世絵『冨嶽三十六景』を構成する作品のひとつで、世界的にも「グレート・ウェーブ」という名前で広く知られています。
「三十六」といいながら実は全部で46枚からなるこちらの連作。江戸東京博物館(2026年春まで休館予定)や山梨県立博物館では、46枚すべてを一挙に見られる企画展をしばしば開催しています。
5問目:『ひまわり』(フィンセント・ファン・ゴッホ、ロンドン・ナショナル・ギャラリー)
今回問題に使用した『ひまわり』はロンドン・ナショナル・ギャラリーが所蔵しているものです。この作品のように花瓶に活けたものを描いている『ひまわり』は全部で7点ありました。しかし、そのうち日本の実業家が所蔵した「芦屋のひまわり」と呼ばれる1枚は、太平洋戦争中の1945年に空襲によって焼失しました。
▲『芦屋のひまわり』
6問目:『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』(ピエール=オーギュスト・ルノワール、オルセー美術館)
『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』(『ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会』)は、フランス・パリのモンマルトルに集まった男女を温かみのある鮮やかな色彩で描いた、印象派を代表する作品です。
描かれている人物は、作者ルノワールの友人であった画家やコレクターがモデルとされています。
7問目:『接吻』(グスタフ・クリムト、オーストリア・ギャラリー)
『接吻』は、花園の中で男性が女性を抱きしめキスをする姿を、金箔をふんだんに用いて表現した作品です。彼がこの技法を用いるようになったのは、イタリアのラヴェンナを訪れた時に見たモザイクアートに感銘を受けたからだと言われています。
8問目:『ヴィーナスの誕生』(サンドロ・ボッティチェリ、ウフィッツィ美術館)
『ヴィーナスの誕生』は、生まれたばかりの女神・ヴィーナスが貝殻の上で恥じらう姿を描いた作品です。左上に描かれた息を吹きかけている男は西風の神・ゼピュロスです。また画面の右側に描かれているのは季節と時の女神・ホーラで、大きなマントを持ってヴィーナスが来るのを待ち構えています。
9問目:『夜警』(レンブラント・ファン・レイン、アムステルダム国立美術館)
『夜警』というタイトルのこの絵画。「夜」とありますが、実は巡察へ出発する昼間の光景が描かれています。後の時代に保存するため塗られたニスが黒ずみ、まるで夜の風景のように見えたため、『夜警』という通称が付けられました。
10問目:『最後の晩餐』(レオナルド・ダ・ヴィンチ、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会)
この絵画には、処刑前日のキリストが弟子たちの前で「この中に裏切者がいる!」と話している場面が描かれています。従来の『最後の晩餐』を描いた絵画では、弟子を一列に並べて裏切者のユダのみを反対に置いた構図のものも少なくありませんでした。しかしこの作品は、ユダも他の弟子たちと同じように横一列に並べています。
▲ユダが反対にいる
▲弟子たちが横一列になっている!
10問目:『最後の審判』(ミケランジェロ・ブオナローティ、システィーナ礼拝堂)
ミケランジェロの『最後の審判』は、世界の終わりに神が人間を裁くというキリスト教の信仰を題材にとった絵画です。作品中央右に描かれた「自分の皮を持つ聖バルトロマイ」は、ミケランジェロ本人をモデルにしているといわれています。
▲怖いよ……

