問題の解説
第1問
正解は「乗り物酔いが治る」でした。
フランスの大手自動車メーカー、シトロエン(Citroën)から、かけるだけで乗り物酔いが治る眼鏡が発売されます。
その名もシートロエン(SEETROËN)で、一般的にはレンズを入れるリング部分が、正面だけでなく左右にもついているのが特徴的です。そして各リングの内側には、青く着色された液体が半分ほど入っています。
乗り物酔いを引き起こす要因の1つに、目で見る映像と、耳で感じる体のバランスが一致しないことが挙げられます。
しかしシートロエンでは、自動車が傾くと中の液体も合わせて傾くために、常に正しい水平線が認識できるようになり、10分ほどで目と体の感覚が一致します。症状が治まれば、あとは眼鏡を外しても大丈夫なようです。
価格は99ユーロ(およそ12800円)となります。ただし、日本での発売は未定です。
第2問
正解は「DHEAT」でした。
厚生労働省は、今年度から運用開始した「DHEAT」(ディーヒート)を、初めて派遣することを決めました。
「DHEAT」とは、Disaster Health Emergency Assistance Teamの頭文字をとったもので、「災害時健康危機管理支援チーム」の略称です。
「DHEAT」は医師や保健師、管理栄養士など1チーム5名程度で構成されており、被災地での情報収集・分析をもとに支援の需給バランスを整えながら指揮を執り、「防ぎえた死と二次的な健康被害」を最小化するのが目的です。
つまり直接的な支援というよりも、人や物のマネジメントを適切に行うことで支援の効率を高めるもの、といえるでしょうか。
誤答選択肢の「DMAT」(ディーマット)とは、Disaster Medical Assistance Teamの略で、「災害派遣医療チーム」です。災害急性期(災害発生からおよそ48時間以内)に活動できる機動性を持った、救急医療を行うためのチームです。
また「DPAT」(ディーパット)とは、Disaster Psychiatric Assistance Teamの略で、「災害派遣精神医療チーム」です。PTSDなど、災害後の精神面でのケアが主な役割です。
第3問
正解は『オデュッセイア』でした。
ギリシャの詩人ホメロスが書いたとされる叙事詩、『オデュッセイア』の一部が刻まれた粘土板が遺跡から発見されました。
粘土板には『オデュッセイア』の13行が記されていますが、残されたホメロス作品としては最古のものになる可能性もあり、史料的価値が極めて高いものとなりそうです。
ギリシャ文化省は10日、ホメロスの古代叙事詩「オデュッセイア」の13行が刻まれた粘土板がペロポネソス半島のオリンピア遺跡… https://t.co/03ziv0IaqB
— AFPBB News (@afpbbcom) 2018年7月11日
叙事詩とは、英雄や神の活躍を韻文で物語る長編作品を指します。ホメロスの叙事詩では、『オデュッセイア』とともに『イーリアス』も有名です。
また『イーリアス』と並んで「世界三大叙事詩」に数えられるのが、誤答選択肢にあるインドの叙事詩『マハーバーラタ』です。
「世界三大叙事詩」のあと1つは、フィンランドの『カレワラ』とすることが多いようですが、『オデュッセイア』とするケースも見られます。