クイズの解説
Q.1:現在(2023年)、日本の国民の祝日は年間20日以上ある。〇か×か。
国民の祝日に関する事項は「国民の祝日に関する法律(略称:祝日法)」によって定められており、現在は1年のうち16日が国民の祝日とされています。
また祝日法では、いわゆる振替休日についても以下のようにきちんと定められています。
ところで、以下の祝日法の内容に基づくと、数年に1度、国民の祝日や振替休日に加えて休みが1日増えます。
9月の祝日で考えると、「敬老の日」は第3月曜日であるため、15日から21日の間で移動します。また、「秋分の日」は天文学上の「秋分日」とされているので、22日か23日のいずれかになります。秋分の日が年によって変わる理由が気になる人はこちらの記事をどうぞ。
敬老の日が9月21日、秋分の日が9月23日となる年は、その間にある9月22日も休みになります。つまり、土日を含めると最大で5連休が生まれるのです。2009年と2015年には実際に5連休が生まれ、「シルバーウィーク」とよばれました。
Q.2:日本の法律で「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」と定められている祝日は?
祝日法第2条には以下のように、それぞれの祝日の名前と日付に加え、その日の意義が記されています。
ほとんどの祝日は元日と同じように意義を想像しやすい名前になっているのですが、「春分の日」と「秋分の日」の意義は、以下のように少し特殊です。
Q.3:日本で毎年2月11日に訪れる祝日の正しい名前は?
「建国記念の日」が祝日法で定められている正しい名前です。「建国記念の日」の日付は祝日法とは別に、政令で2月11日と定められています。この2月11日というのは、初代天皇とされる神武天皇の即位日である旧暦の紀元前660年1月1日を新暦に換算した日付です。
▲中央で左手に杖を持っているのが神武天皇
初めて祝日として制定された1872年から、GHQによって廃止された1948年まで、2月11日は「紀元節」という名前の祝日でした。その後、改めて2月11日を祝日と決めようとした際、実在が疑われる神武天皇が即位した日を日本の建国日とすることに反対の意見が出されました。そこで、実際の建国日とは関係なく日本が建国されたことを祝うという意味で「建国記念の日」という名前になったとのことです。
Q.4:これは「完全週休2日制」のカレンダーである。〇か×か。
週休2日制とは「毎月、2日間の休みがある週が少なくとも1つある」ということです。一方、完全週休2日制とは、「毎週必ず2日の休みがある」ということです。
ちなみに、「完全週休2日制」の後ろにつけられる文言によって、休みとなる日が以下のように変化するのでご注意ください。
Q.5:日本の法律上、「風邪をひいて仕事を休んだ日」はどっち?
「休日」とは、労働義務がない日のことです。一方「休暇」とは本来は労働義務があるものの、会社が労働義務を免除した日のことです。
労働基準法により、会社は労働者に休日を「1週間に1日以上」あるいは「4週間に4日以上」与えなければならないとされています。休暇についても、年次有給休暇や育児休暇などが、会社が与えなければならない休暇として法律で決められています。
ちなみに、法律で定められていない休暇には慶弔休暇や病気休暇があり、労働者のモチベーション向上などの目的で採用している企業もあります。
心身の健康のために休日はとても大切です。休日に詳しくなって、1日たりとも損しないようにしましょう!
来週の「二択でGO」もお楽しみに!