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はじめまして。

QuizKnockライターとして活動することになった、森川です。僕は現在、立命館大学で法学を学んでいます。これから面白い記事をどんどん書いていきますので、よろしくお願いします!

さて、皆さんは小さい頃に友達や家族とどのように約束をしていましたか?

紙に書いたり、口約束だったり、と方法は色々あると思います。

そんな中で、子供の約束の定番といえば、「指切」がありますね。

ところで、なぜ指切りでは小指を使うのでしょうか?

実際に小指を切っていた

指切は江戸時代に、遊女が相愛の客への誠意の証として小指を切って、その誓いとしたことから始まりました。言わば、一種の契約のようなものだったといえます。

それが段々と一般にも広まり、現在の指切約束となったとされています。

たまに、会話相手に小指を立てる人を見かけませんか? あれは、指切が派生したものの最たる例で、妻・愛人などを表しています

約束事に手を使う理由

時代は古代まで遡ります。当時、ローマ人やゲルマン人の間では契約を結ぶのに一定の形式を必要としました。

その一例として、ローマでは当事者双方が問答によって債権債務(貸し借り)を発生させる口頭契約がありました。その際、当事者が互いに右手を伸ばして握手したのに由来し、それが契約の意味になったとされています。

これが日本へ伝わりました。

昔の日本では指のことを「手」と呼んでいたことがありました。つまり、「指切」とはすなわち「手切り」のことで、その「手切り」が訛って「ちぎり」すなわち「契約」の意味になったといわれています。

おわりに

小さい頃、何気なくやっていた指切ですが、そのルーツは少し怖く、文字通り指を切っていました。

今後、不意に指切をしている人を見かけたら「今は本当に指を切らなくなって、平和な世の中になったんだな」と思ってしまいますね。

実際に指を切らないとはいえ、約束したことはしっかり守りましょう。

参考文献

  • 故事俗信ことわざ大辞典
  • デジタル大辞典
  • 日本国語大辞典
  • 日本大百科全書
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この記事を書いた人

森川 舜

立命館大学法学部卒業の森川です。法曹志望なので身近に関わる法律を筆頭に、歴史、語学、スポーツなど興味を持った面白そうなことを「次に活かせる学び」をモットーに書いていました。 趣味は料理です。よろしくお願いします!

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