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こんにちは! ライターの胡桃です。

みなさんは「年末調整」という言葉を聞いたことがありますか?

仕事やアルバイトの経験がある方にとっては、「毎年やってくる面倒なアレか」といったところですかね。まだ経験がなくても、なんとなく聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。

年末調整は、お金が戻ってくるかもしれない大事な手続きです。また、正規雇用のみならず、アルバイトにも関係しています。

まだ働いたことがない方も、将来困らないように覚えておきましょう!

年末調整=その年の所得税の調整

年末調整とは、その年の給与や賞与(ボーナス)から引かれた所得税の過不足を調整する手続きのことです。

実は、私たちがもらっている給与からは、あらかじめ所得税という税金が引かれています。これを源泉徴収といいます。

▲給与からあらかじめ所得税が引かれること=源泉徴収

源泉徴収は、国が確実に所得税を徴収することで安定した収入を得るために行っています。というのも、「とりあえず働いた分の給料を全部あげるから、あとで所得税を払ってね」とすると、どうしても払わない人が出てくることが考えられるからです。そうならないために、国はあらかじめ所得から税金を徴収しています。

源泉徴収では、多めにお金を取られがち

しかし、源泉徴収で徴収される税金は概算で、正しい額ではありません。

それもそのはず、所得税年間の所得にかかる税金なので、1年間の給与や賞与が確定していない段階で徴収されても、ぴったり正しく徴収できるわけではないのです。

そのため、1年分の所得が確定した時点で正しい所得税額を算出し、過不足ないように調整する必要があります。これが年末調整というわけです。

▲実際に納めるべき金額よりも多く源泉徴収されていた場合には、払いすぎた分を取り戻すことができる

源泉徴収では多くの場合、実際にかかる所得税よりも多めの金額が徴収されます。その場合、年末調整をすることで、払いすぎた所得税を取り戻すことができるのです。

年末調整をしないとどうなる?

年末調整は、所得税法で課せられた、給与支払者(企業)の義務です。故意に年末調整をしない場合、脱税とみなされることもあり、「1年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金」、また、年末調整を行っても正しい額を納税しなかった場合は「10年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金」に処せられることが所得税法で定められています。

また、私たち個人にとっても、払いすぎた税金が戻ってこなかったり、自分でその年の収入等を申告をしなければならずさらに手間がかかったりと、デメリットが生まれます。

▲年末調整をしない場合にはこんなデメリットが

確定申告とどう違うの?

年末調整と同様、年末には「確定申告」という言葉もよく耳にします。少し似た手続きなので、ここで違いを確認しておきましょう!

年末調整確定申告は、どちらも「所得税を確定させる手続き」という点では同じですが、その方法が異なります。

あなたがどこかの企業に勤める場合は、原則として年末調整で所得税の過不足を調整します。

一方で、自営業フリーランスなどで収入を得ている場合は、1年間の所得税額を確定するために確定申告を行う必要があります。

確定申告とは、例年2月16日から3月15日に、納税者本人が1年間に得た収入や事業を行う上でかかった経費などを計算し申告する手続きのことです。

つまり、企業に勤めている場合は、もともと概算で源泉徴収されている分を調整するために年末調整を、自営業フリーランスなどの場合は、1年間の所得税額を決定するために確定申告をそれぞれ行う必要があるというわけです。

まとめ

今回は、年末の風物詩・年末調整について解説しました。

少々面倒に思えるかもしれませんが、年末調整をしないデメリットは大きいもの。働いた際には、きちんと年末調整をして、正しい額を納税しましょう!

それでは最後にクイズです!

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この記事を書いた人

胡桃

慶應義塾大学大学院修士課程2年の胡桃です。心理学を学んでいます。心理学の面白さを伝えられる記事や、日常の中のふとした疑問を楽しみながら解決できる記事を書くことが目標です。写真撮影とディズニーが大好き。記事を通して一緒に楽しく学んでいきましょう!

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