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将来はクイズ作家か研究者か

山上さんはTwitterのプロフィール欄に「クイズ作家志望」と書いていますよね。

クイズを作りはじめたのはいつ頃でしょうか?

本当に原始的な意味の作問だったら、父親がクイズを出してくれていたから、自分からもクイズを出すようになったのが始まりですね。僕は覚えてないですけど、他の人にも出してたと親は言っていました。

▲山上さんのTwitterプロフィール

覚えてないってことは、すごく小さいときからクイズを出してたということですか?

どうやら小学1年生で友達とかくれんぼやってる時に、図鑑を持ってその中からクイズを出してたらしくて。たぶんその時からクイズは作っていたんだろうなと思いますね。僕は覚えてないんですけど。僕はずっとクイズは遊びだと思っています。

かなり昔からですね! 競技クイズの経験者はクイズを始める段階で初めてクイズを作る印象が強いので、その頃からだと思っていました。

本格的な意味ではそうだと思うな。何百問も体裁整えて出すっていうのは大学に入ってから。特に大学2年の頃ですかね。

大学2年生ですか。何かきっかけがあったんでしょうか?

大学2年って、僕がちょうど20歳になる年だったんです。大人になって、子供に何か与えるポジションになった。

でもその時お金があるわけでもないし、地位がすごく高いわけでもない。自分が何を与えられるだろうと考えたときに、僕が子供の時に1番もらったものはクイズだと思ったんです。だから、今度はクイズを出す側になろうと思って。それで大学2年から特にクイズを本格的に作り始めるようになったという感じですかね。

作り始めた頃の問題は、今とは違いますか?

結論からいうとかなり違いますね。

アマチュアクイズ界・クイズ研究会って、割とクイズの形式が固定化されているんです。1番多いのは、文章を読みあげて、1番早くボタンを押した1人だけが答えられる早押しクイズ。僕も最初の方はそれにならって作ってた。

けど僕はテレビのクイズが好きだったので、途中からは早押しクイズとは違うクイズをやってみたり、バラエティっぽいクイズをしてみたりして、ちょっとずつ形を変えていこうとしてたんです。

形式を変えていったきっかけは何かあるんでしょうか。

東大って2年の夏に進路を決めるんですよ。僕は大学で心理学を勉強することにして、そこで研究者になる道もあるなと思ったんです。でも研究者に向いてなかったときのために、もう一個別の道を探しておきたいと思って。

その「別の道」がクイズを作るということだったんですか?

そう。要はクイズに関わる仕事か研究者の2択だと思ったんですよね。それで、クイズを仕事にするとなったときに、既存のものとは違うクイズを作る必要性があるなと感じたんです。

既存のものとは違うクイズ。

今までの形式に縛られてたら作問者としては成長できないなと思っていたんです。早押しだけでなく、いろんな形式を出せることが大事だなと思うようになった。そこが1番大きく変わったところかなと思いますね。早押しという形式を自分の中で相対化できるようになったのは大きいです。

相対化というと?

クイズを作るとき、早押しはその手段のひとつに過ぎないと考えるようになりました。クイズって「この題材についてこういうことをわかってほしい」と思って作るわけです。でも、実際に作ると、それとちょっとずれることがあるんです。そのずれをできるだけなくすためには出せる形式をいっぱい持ってるのが重要なんですよね。

形式の違いで、クイズの難易度や見え方も変わってきますもんね。

QuizKnockに入ったのも、いろんな形式でクイズを出せるからです。

QuizKnockは記事で択一とかビジュアルとか、アマチュアクイズではそこまで研究されていないクイズが出せる。それに、動画の作問をさせてもらったり、企業案件で仕事をしたりできるんです。

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この記事を書いた人

あさぬま

好きなひらがなは「ぬ」。人の話を聞くことが大好きです。自分の知識や経験をもとに、臨場感のある楽しい記事を書きたいと思っています。

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