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サンタクロースからの手紙に衝撃! 海外ドラマで「あること」に気付き……

――ここまでの話からも語学に並々ならぬ魅力を感じているのがわかるのですが、とむさんが語学に興味を持ったきっかけはなんだったんでしょうか。

とむ たぶん最初のきっかけは……幼稚園の年中とかですかね。クリスマスのときに、サンタさんから手紙が来たんですよ。「プレゼントが1日遅れちゃうよ。今作ってる最中で色を塗ってるから遅れちゃうんだ、ごめんね」っていう内容が書いてあって。

サンタさんから手紙が来たっていう時点で嬉しかったんですけど、手紙の片面に知らない言語が書いてあったんですよ。あとあと読んだらそれはドイツ語で、日本語の内容と同じことが書かれていたんですけど、当時は何の言語かもわからなくて。

▲言語に興味を持ったきっかけはサンタクロースからの手紙

――さすがに、幼稚園児ですからね。

とむ しかも、なんか英語にちょっと似てそうだけど、文字の上に点々もついてるし。

――ウムラウト※4ですね。
※4)ウムラウト:ドイツ語において母音a、o、uが、後に続く音節の影響で変化すること。変化する母音の上に記号「¨」をつけて示される。

とむ そうそう。よくわかんないなぁ、でもいろんな言語があるんだなって。その記憶がまだあるってことは、やっぱり衝撃的だったんだろうなと思います。それが最初に外国語と触れ合った経験ですね。

▲1通の手紙がとむを変えた

――幼少期の頃から言語に興味があったんですね。

とむ あとは、小学校高学年くらいのときに海外ドラマを観てたんですね、吹き替え版の。それで声と口の動きが合わないのが気持ち悪いなと思って、音声を英語に変えて、日本語字幕を読みながら観るようになったんですよ。

それが楽しくて、日本語字幕を出しながら海外のドラマ、映画……って観ていったら、だんだん英語を覚えていって、うまくなっていった感じです。あとは海外の曲を聴いたりしてました。

とむが考える「語学の魅力」とは?

――とむさんが考える語学の魅力ってなんだと思います?

とむ 私が思う言語の魅力って2つあって、1つはその言語自体が持つ構造の面白さですかね。

私はもともと理系なんですけど、物理とか数学とかがすごく好きで。物理や数学が持ってる構造って、やっぱり惹かれるものがあるんですよね。異なる事象に対しても普遍的なルールがあって、そのもとでいろんなものが展開していくっていうのは、すごく面白い。これだけバラバラに見えるのにちゃんとルールがあるんだっていうのは、面白いんですよね。

▲もともと理系だったというとむ

とむ それと同じで、言語自体の構造にもすごい興味があって。私は言語の構造に関する研究をしてたことで、東大の推薦入試に受かったんですよね。だから東大に入ったきっかけでもありますね。

――なるほど、ではもう1つは?

とむ もう1つは、言語は構造だけじゃないというところ。文化的な背景だったり、文脈だったり、いろんな言葉遣いだったり、人によって、表現が異なる点だったりに魅力を感じてます。

他にも言語って、自分の上達がすごくわかりやすいものだと思うんですよね。やり続けると明らかに1カ月前より上達してるものだと思うんです。今やってるこの瞬間が好きなんですけど、その結果、後ろを振り向いたときにめっちゃ上達してると嬉しいんですよ。「こんなにできるようになった!」っていうのが。

――本当に語学が好きなんですね。

とむ 語学は勉強じゃなくて、エンターテインメントだと思ってるんですよね。たまたま言語が好きだからちょっと得意になっただけで。だからその言語に対しての「勉強意欲」みたいなのは、実はそんなにないっていう感じ。

▲勉強しているという意識がないほど語学を楽しんでいる

――好きなことをやってたら気が付いたらっていう。

とむ そうです、そうです。やっぱり、覚えた言語で人とコミュニケーション取れるっていうのが、それだけで楽しいです。


前編ではとむがQuizKnockに加わったいきさつや、語学が好きになったきっかけについて聞きました。語学をエンターテイメントとしてとらえる姿は、QuizKnockのコンセプトである「楽しいから始まる学び」をまさに体現するような人物ではないでしょうか。

次回の後編では、パズルや音楽などの得意とするジャンルや前向きな発言に込められている思いなどを聞いていきます。次回もお楽しみに!

【後編はこちら】

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この記事を書いた人

野口 みな子

QuizKnock編集部で記事の編集をしながら、記事も書きます。記事を通して「知る楽しさ」の入り口を広げていきたいです。インターネットや動物、ポップカルチャーが大好き。大学時代は宇宙物理学を専攻していましたが、星座に詳しくないのが悩みです。名古屋大学の大学院理学研究科卒。

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