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株式会社JERA

こんにちは、高松です。

高松Dの『収録までになんとかします!』」は、QuizKnockの動画収録の裏話や、僕の裏方としての仕事について楽しく紹介していく連載です。

【前回はこちら】

バカほど忙しかった3月が終わり、ちょっと浮かれた気分の今日このごろです。3月は企業の決算期になりがちなので、年度末は忙しいんですよね。社会人豆知識でした。

今回の記事は、UACJさんとのコラボ第2弾の動画における重大なネタバレを含みますので、ネタバレを絶対に許さない方はこちらの動画から先にご覧ください!

〜以下、ネタバレ防止用高松〜

〜ネタバレ防止用高松おわり〜

推理小説のトリックを使ってみたかった

この動画では、クイズの最後で視聴者の皆さんに「いつもと違うところ」を考えてもらう問題を出しました。

▲違和感に気づけますか?

これは、推理小説の叙述トリックのような仕掛けを使った、いわば「視聴者への挑戦状」でした。叙述トリックというのは、思い込みや先入観などを利用して、作者が読者にわざと違う認識をさせるトリックです。

そして問題の答えは「場所が違う」。いつもと同じスタジオでの収録と見せかけて、本当は名古屋にあるUACJさんの研究施設で撮影していました

僕はもともと推理小説が好きで、前提をひっくり返すようなトリックを使った動画をいつか作ってみたいと思っていたんです。UACJさんとのコラボは今回2回目だったので、この機会にやってみることになりました。

▲正解はこちら

いかに「いつもの場所」に見せかけるか

いつもQuizKnockの動画を見ていただいている視聴者の皆さんを「騙す」となれば、並大抵の準備では臨めません

いかにいつものスタジオの「完全再現」ができるかが、企画の根幹です。QuizKnockでおなじみの赤いソファはもちろんのこと、机やカーテン、撮影道具など、床以外のものはほぼ全部名古屋に持っていきました。

細かいところですが、声の反響や光の加減にもこだわったんです。調整はかなり大変でしたが、撮影スタッフが試行錯誤しながら頑張ってくれて、限りなく普段のスタジオに近い環境を作ることができました。

▲まるでいつも通りの風景に

▲こっちは普段のスタジオ。違いに気づけましたか?(「【意味不明】常識を無視している熟語5選」より)

クイズからも「違和感」を与えた

見た目の「完全再現」は目指すものの、視聴者に違和感をおぼえてもらえるような「ヒント」も散りばめました。

これが結構大変で、森(慎太郎)とふくらさんと3人で考えました。「気付く人は気づけるように、大胆にやろう」ということになり、たくさんの「伏線」を用意しました。

たとえば、撮影場所が名古屋市であることを生かして、距離感の例として「ここから100km走れば琵琶湖の向こうまで行ける」と言ってみたり、名古屋と東京に共通する「港区」という地名を出したりしました。

▲メンバーの反応に注目しても楽しめると思います

出演するメンバーには、場所のトリックと「司会のふくらさんが伏線になることを言うので、それに合わせたリアクションをしてください」ということは伝えていたものの、クイズはガチで挑戦してもらっています。

伊沢さんがラップ好きと知っていたので、「魔方陣」を完成させるクイズから、「魔法陣完成」のパンチラインが有名な呂布カルマさんが「名古屋」を拠点に活動している、という伏線も仕込みました。直前まで出題の仕方を悩んだ問題でしたが、伊沢さんならきっと拾ってくれるだろうという予想が当たりました

▲乾と問は素でキョトンとしていた

動画が公開されてから、実際の視聴者の方のリアクションを見ていると、騙されてくれた人も気づいた人もいて、結果としては僕たちが思い描いた通りになって安心しました

オフィスに備品が増えました

ちなみに、撮影した研究施設のルールで、施設内ではヘルメットを付けないといけませんでした。なので出演メンバー以外、スタッフは全員ヘルメットをしています。

これに加え、種明かしのときは上からのアングルで撮影しているんですが、高所に上がるメンバーは安全のためにフルハーネスも着用していました。

▲安全第一です!

フルハーネスはUACJさんにご用意いただいていたんですが、数が足りなかったのでQuizKnockでも買いました。だから今、オフィスにはフルハーネスが2個あります。今後使う機会はあるのでしょうか……?

トリッキーな動画は、また作りたい

初めての本格的な叙述トリック動画が作れて楽しかったですし、構成づくりの勉強になりました。今回は難易度の調整などでふくらさんに大量にアドバイスをもらったので、ゆくゆくはふくらさんに頼らずにこのレベルのものを作りたいです。こういう動画をまたいつか不意打ちでやりたいなと思っているので、楽しみにしていただけたらなと思います。


感想は、Twitterのハッシュタグ「#高松Dのなんとかします 」で教えてください。次回も楽しみにしていてくださいね。

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この記事を書いた人

高松慶

QuizKnockの動画ディレクター、高松です。 主に企業案件の動画の企画/ディレクションをしています。

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