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こんにちは、祝日はテンションがあがるライターのユウです。3月唯一の祝日といえば、「春分の日」。今年(2022年)は3月21日ですが、実は春分の日は毎年違うのを知っていましたか?

▲年によって日付が異なる

しかも春分の日は、前年の2月になるまで、正式には日にちが決まりません

なぜ、春分の日は年によって日にちが異なるのでしょうか? この記事でわかりやすく紹介します。

ちなみに、私にとって春分の日がいつになるかはかなり重要な問題なのですが、これは後でお話します。

※本記事では、主に春分の日の例で説明を行います。9月の秋分の日も同様の理由で年によって日付が異なることがあります。

理由は、1年が365日ぴったりじゃないから

春分の日が年によって日にちが異なるのは、1年が365日ぴったりではないからです。

地球が太陽の周りを1周する期間を1年といいますが、実際に1周にかかる時間は365日と約6時間365日よりちょっとだけ長いのです。この「ずれ」が春分の日が変わる原因です。

▲1周はぴったり365日じゃない

では、この約6時間のずれが春分の日にどんな影響があるのか、詳しくご紹介します。

春分は昼と夜の時間がほぼ同じになる日

そもそも春分の日や秋分の日とは、昼と夜の時間がほぼ同じになる日のことです。ふつう夏は昼が長く、冬は夜が長くなりますが、この2つの日はだいたい同じになります。

これは地球の自転軸(地軸)が傾いたまま、太陽の周りをまわっている(公転)ため、太陽の光があたる時間の長さに違いが生まれるのです。

▲公転面から地軸は23.4度傾いている

例えば、北極が太陽のほうを向いているときには、北半球は太陽の光があたる時間が長くなり、昼のほうが長くなります。これが夏です。反対に、南極が太陽のほうを向いているときには、北半球は夜のほうが長くなる冬を迎えます。

▲地球の公転と季節の関係

▲春分の日や秋分の日には傾きの影響がなくなり、昼と夜の長さがほぼ同じになる

北極も南極も太陽のほうを向いていないとき、地球の傾きの影響を受けなくなります。このときが春分・秋分にあたり、この日をそれぞれ「春分の日」「秋分の日」といいます。こうした理由から、春分の日と秋分の日は昼と夜の時間がほぼ同じになります。

約6時間のずれの行方は?

冒頭に紹介したように、地球が太陽の周りを1周する時間は365日と約6時間です。この約6時間という端数があるために、春分の時間が毎年約6時間ずつ遅くなってしまいます

▲毎年約6時間ずつ春分がずれていく

例えば、2021年の春分は3月20日18時37分でした。2022年の春分は、365日と約6時間後の3月21日0時33分になります。そのため、2021年の春分の日は3月20日、2022年の春分の日は3月21日となります。これが春分の日が年によって異なる理由です。

しかし、このままずれ続けると春分の日が4月や5月になって、実際の季節と日付が大きく変わってしまいます。

ここで登場するのがうるう年です。1年で約6時間のずれがあるため、4年で約24時間(1日)のずれが生じます。それを調整するために、1年を1日長くするうるう年が用いられています。うるう年が基本的には4年に一度である理由も、このためだったのです。

春分の日などの翌年分の暦は、毎年2月に国立天文台が発表します。暦は天体の動きに関係することだから、国立天文台から発表されていたのですね。

私は春分の日が「3月20日」であってほしい

私にとって、春分の日がいつになるのかは、超重要事項です。実は、私には双子の弟がいて、誕生日が3月20日3月21日に分かれているためです。「双子なのに誕生日が違う」と言うと、必ず周りの人に驚かれます。

これは「誕生日が違う双子あるある」なのですが、いつ誕生日パーティーをするのかが毎年論争になります。我が家は祝日である春分の日にお祝いをすることになっていました。

「せっかくなら誕生日にパーティーをしてほしい!」という思いがあるので、双子で毎年春分の日がどっちの誕生日になるのかを勝負していました。

ちなみに、春分の日は毎年2月に正式に発表されると紹介しましたが、地球の運行状態などが現在と変わらないと仮定すると、将来の春分の日を予想することができます。2022年から2050年の春分の日は以下のように予想されています。

▲3月20日が圧倒的に多い……!(国立天文台のサイトより作成)

なんと来年以降28年中21年も、私の誕生日である3月20日が春分の日になります。 さらに、2056年から2091年まではずっと3月20日が春分の日になると予想されています。最高ですね、弟に自慢したいと思います!

まとめ

春分の日は1年が365日ぴったりじゃないために、年によって日付が異なります。

ちなみに、私の誕生日の3月20日はうお座、双子の弟の誕生日の3月21日はおひつじ座であり、星座も異なります。我が家では、年に1回の春分の日争いだけではなく、毎朝星座占いでも争いが生まれていました。

参考文献

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この記事を書いた人

ユウ

東北大学大学院で防災を研究しています。楽しく読んでいたら自然と知識が身につく記事を目指して、私自身も楽しみながら記事を書いていきます。

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