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こんにちは、Yoshidaです。

クイズというのは、出題者と解答者が「問いかけ」という媒体で行う、ある種のコミュニケーションだと思う。

▲「問いかけ」を介したコミュニケーション、それがクイズ

そのため、競技クイズに親しくない一般の人から「なんかクイズを出してよ」と頼まれた場合、気をつけなければならないことが4つある。

それについては後で述べるとして、まずはクイズをどうぞ。


私が「なんかクイズ出してよ」と頼まれたときに気をつけているのは、以下の4つである。

たとえば「ヤーガン語」のようなマイナーなものを出題してしまったら、これはbad communicationである。一方、「カッターナイフ」は小学校の図画工作などでも使われており、知名度は相当高い

ヤーガン語:今年(2022年)、最後の話者であるクリスティナ・カルデロンが亡くなったことで地球上から消滅したチリの言語

板チョコとカッターナイフの「折る」という共通点に気付けば推測可能であるし、「カッターナイフ」は当てずっぽうでもギリギリ出せるラインだと思う。勘で当てられたときは何か悔しい気分になるが、相手は「クイズに正解できた」ということで非常に楽しいらしく、そこから会話は大いに弾みうる。

クイズを求めている人は、答えが知りたいのではなく、「解く」という行為の体験をしたいのである。したがって、答えがわからないという人のために、的確かつ出しやすいヒントを用意する必要がある。今回の問題では、「チョコではなく、板チョコとしているところがポイント」というヒントがベストだ。

答えしか載っていない参考書が役に立たないように、答えのみしか提示できないクイズは不適である。答え・解説の両方で面白い問題が、「なんかクイズ出してよ」という問いに対する最適解である。

以上により、この問題は前述の条件をすべて満たしているのである。


この記事を読んだ皆さん、コミュニケーションの手段として、是非使ってみてください。

【前回の記事はこちら】

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この記事を書いた人

Yoshida

東京大学大学院博士課程1年の吉田と申します。私の記事が、誰かの「楽しいから始まる学び」のきっかけになればと思います。

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