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いよいよ令和元年も終わりますね。「元号が変わるし、自分にも何か変化を」と思い、新しいことに挑戦した方も多いのでは。

こんにちは、QuizKnock編集部です。

さて、フォームにお寄せいただいた、読者の皆様からの質問にお答えする「QuizKnock相談所」。今回は第3回です。

さまざまなライターが、あらゆる視点でお答えしていきます!

※記事化に伴って、投稿時の文章を一部改変している場合があります。また、質問者の学年等は投稿時のままのため、現在とは異なる場合があります。ご了承ください。

質問「問題集はどう進めれば良い?」


成長は「ギリギリできないところ」にこそある

素晴らしい。自分にとっての難易度が見えているならば、解くための第一歩は達成されていると言えます。

僕の理論ですが、成長は「ギリギリ出来ない問題」でこそ得られます。ムズすぎたら解く前に覚えるべきことがありますし、カンタンすぎるのは何度もやらなくていいことですからね。ですので、その時の自分にとってギリギリわかるかわからないかというところを、マスターするまで反復するのが良いと思います。RPGで、ボス戦前に近場でレベル上げするイメージ感ですね。


解答冊子との合わせ技

問題集は使えるところを使うものです。ここでの「使えるところ」には、問題だけでなく解答も含まれます。

パッと見で「これは解けるな」と思った問題は、先に解答を見て間違いそうなポイントがないか確認してしまうというのも手でしょう。反対に解けそうにない問題は、時間を決めて精一杯考えてから解答を見て、納得できなければ勉強不足です。教科書を読み返しましょう。


自分の成長のために問題集を使おう

課題として出されている問題集でなければ、問題集をやりきる必要は全くありません。特に「めちゃめちゃ簡単なところ」はやらなくていいです。

問題集を解く意義は「自分が今までわからなかったことが、自分で考え、解説を読むことによってわかるようになること」です。自分が「わかりそうでわからない難易度」のところから、だんだんと難しめの難易度の問題にかけてやっていけば、力がつくのではないかと思います。基本問題の復習は、それこそ学校の課題等が補ってくれる場合が多いです。


基礎を侮らず挑戦し続けることが大切

「問題が難しくて解けない」とは大抵の場合、「1.既出の知識が完璧になっていない」か、「2.解くための考え方がそれ以前に出てきていない」のどちらかに原因があります。

難しい問題のみを解くならば1のパターンは克服できませんし、基礎に固執し、難しい問題に挑戦しないならば、2のパターンは身に付きません。したがって、新しい問題集を買った際には、少なくとも1回はすべての問題を解くことをお勧めいたします。


効率的に分からないところをつぶそう

問題をみてすぐに解答方針が立つものは、解答をチェックするだけで良いでしょう。計算や記述をする練習をしたいのでない限り、解き方が分かっているものを時間をかけてする必要はありません。

逆にいろいろ試しても解き方が分からないものは、知識に抜けがあるので解答を見る前に教科書などを参照しながら解くと良いでしょう。

質問「応用物理を学ぶためには?」


多様化する学問分野では高校で学ぶすべてが物理学になりうる

応用物理というのは物理学の考え方を使った新しい製品を産み出すことでしょうか? それとも、新しい物理学の考え方を創出すること?

最近は生命科学を物理学で解明する研究も出てきています。21世紀に物理学の考え方で解決される事柄は無限に広がっているのです。高校で習う程度の理科、数学は全部やっておいて損はないでしょう。特に物理に特化していないとエキスパートになれないと不安かもしれませんが、そもそも高校物理は17世紀から19世紀までの250年で見つかったことを3年間に凝縮して学びます。それ以上は覚えられないかもですね。

普通の高校で多くに触れることが重要だと思います。しいて言うなら、本に取り組む力は重要ですから、国語と英語は欠かせませんね。


捨てるべき知識などないことを忘れずに

中学生のうちに自分が興味を持つ分野を把握しているのはすばらしいことですね。

物理学をはじめ、数学・化学・生物・地学などいわゆる「理系」にくくられる分野は相互に関わっています。実際に大学で物理を学ぶと、高校の他の教科で似たような内容に触れたなと思うことも多々あります。なので、どの分野もおろそかにすることはせず、まずは「新たな知識を得ること」を楽しんでもらえれば。

これは理系分野だけに限った話ではなく、文章を読み取る力が身につく「国語」や論文に役立つ「英語」など、文系教科の学習も必ずあなたの身となるでしょう。自分に正直に、かつ、どの分野も疎かにせず、学びたいことを学んでくれればなと思います。高校生活、楽しんでください。


高校の教科書は宝の山

まず物理学に興味を持ってくださっているということで、とても嬉しく思います。

確かに僕も中学の頃は物理の勉強って何をするのかよく分かりませんでした。もし応用物理を軸に高校を選ぶのであれば、文科省指定のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)や、部活として物理部やロボコン部がある高校を見てみると良いかもしれません。そうでなくとも、高校からは物理が1科目として独立するので、一般的な高校の授業・教科書についていければ十分だと思います。

物理と、あと特に数学ですね。大学の物理はほとんど数学です! 高校から授業が難しくなっていきますが、どれも欠かせない重要事項ばかりなので頑張ってください。応援しています。


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