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こんにちは。2年ほど前からピアスを開けているはぶきです。

皆さんは、ピアスにどんなイメージを持っていますか? 私はおしゃれなイメージがありますが、「痛そうで怖いから、自分では開けない」という友人もいます。

たしかに、ピアスの穴を開けたときは「軽いけがをしたかな」と思うくらいの痛みがありましたが、そもそもなぜ痛い思いをしてまで人間はピアスをつけるのでしょう?

今回はそんな疑問を解決するために、ピアスの歴史について見ていこうと思います。

ピアスの歴史

「ピアス」とは「ピアスドイヤリング」の略だといわれており、「ピアスド」には「穴を開けた」という意味があります。「イヤリング」は本来ピアスを含む言葉ですが、特に「耳たぶに穴を開けずにつけられるアクセサリー」を指すことも多くありますね。

▲いろいろな耳飾り

ピアスの歴史は古く、インダス文明やエジプト文明の時代にはすでに存在していたとされています。

古い時代には、ピアスは単なるファッションというだけでなく、邪悪なものから身を守るための魔除けなどの目的でもつけられていました。人の体に開いている穴は外から魔物が入ってくる場所という考え方があり、その侵入を防ぐ意味合いがあったともいわれています。

現代にはピアッサーと呼ばれる、ピアスの穴を簡単に開けられる器具がありますが、そういった器具のない時代では、子どもの頃からピアス用の穴を開けて耳飾りをつけておき、成長するにつれてその穴を大きくしていったのではないかと思われています。

日本におけるピアスの歴史

世界のピアスの歴史は紀元前から始まっていましたが、これは日本も例外ではありません。日本でも、縄文時代のものと考えられる耳飾りが発見されています。また、古墳時代の埴輪はにわの中には耳飾りをつけたものもあります。

▲耳飾りをする埴輪。埴輪もピアスをする時代ーー

その後ピアスは大きく流行することなく、近代以降の日本で初めて本格的にピアスを扱ったお店「スタージュエリー」ができたのは、1946年のことでした。

横浜にオープンした「スタージュエリー」には、当時のアメリカの新聞でも紹介されるほどピアスが本格的に扱われていたそうです。「ピアス」という名前は、このお店をきっかけに日本中に広まったともいわれています。

まとめ

冒頭の「なぜ痛い思いをしてまで人間はピアスをつけるのか」という疑問の答えは、 私たちに身近な「ファッション」以外にも、「魔除け」などさまざまです。

体に穴を開けて身につけるピアスには、「体の穴を守る」役割もあったのですね。

この記事を通して、ピアスにポジティブな印象を持っていただけたら幸いです!

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この記事を書いた人

はぶき りさ

東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学別科オルガン専修を経て、同大学音楽学部器楽科オルガン専攻3年。世界で何千年も生き続けている「音楽」という文化に、少しでも興味を持ってもらえるような記事を書けたらと思います。よろしくお願いします。

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