QuizKnock

アプリで記事をもっと見やすく

インストールする

カテゴリ

ログイン
さてさてそれでは、内容は? もちろん、真新しい回文がぎっしり詰まっており、友沢さんの絵と相まって、独特の、それでいてどこかのんびりとした雰囲気が漂います。 逆に、村上春樹作と聞かなければ読み飛ばすレベル(そもそもレベルとは?)のものもありますし、野球ネタ下ネタが多めです。 そのあたりをすべて踏まえて、やはり僕は、村上春樹ビギナーにも、もちろん読んだことがある人にも、オススメしたい! 気合を入れずとも、イラストと平易な文体で1時間あれば読破できてしまうライトさ。つまり、カンタンに「僕ですか? 最近村上春樹読んでます」って言えちゃうんです。回文エッセイなのに。 誰にでもオススメできて、しかも怪作(回作?)という、美味しい所だらけの一冊。村上作品の定番ですが、ネコもかわいいし。 もしかしたら、この本が翻訳されて世界に広まれば、世間念願のノーベル賞へのラストもうひと押しになるかも。 ああ、誰か早く翻訳してほしい。回文という概念自体が外国人に伝わるのかは置いておいて。
ということで今回は、『またたび浴びたタマ』から、傑作をいくつか抜き出して穴埋めクイズにしました。 でも、回文ですから、反対側を見れば答えがわかってしまいます。 そこで、奇数文字の回文のちょうど真ん中をくり抜いてみました! 意味が通るように、真ん中の1文字「●」を埋めてください。ただ、その文字自体を書いちゃうとすぐ分かるので、「あ行」「さ行」みたいな選択肢にしています。 ですので、答えだ! と思った文字の属する行を選択してください。 もちろん、真ん中の文字がなくても意味が通じちゃうことも、別の文字を入れて成立しちゃうこともあります。 あくまでここでの答えは本に書いてあるものに従いますが、別のものを見つけたら「むしろラッキー」と思ってください。 それでは、参りますよ!

ちなみに、僕もこの路線で回文を考えてみました。素晴らしい作品の後に完全なる蛇足ですが、楽しくなっちゃったんです。 濁点はルーズに捉えてますが許してください。
だつふんだいうよしとしとしよういだんふつた
『だっふんだ!』言う夜、しとしと焼夷弾降った」 しとしと焼夷弾が降る夜だもの、志村だって盛り上がりたい。
ぶらんきいめいきんらぶ
Blankey『Makin' Love』」 ♪愛が終わる時~ これ、ありそうじゃないですか。僕は『Spaghetti Hair』路線も好きですし。 ……ええ、お後がよろしいようで。皆さんも是非、独自路線の回文をSNSで披露してください!
サムネイル画像 / Via http://grablists.com/
2
Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

関連記事

この記事を書いた人

伊沢拓司

QuizKnockCEO、発起人/東大経済学部卒、大学院中退。「クイズで知った面白い事」「クイズで出会った面白い人」をもっと広げたい! と思いスタートしました。高校生クイズ2連覇という肩書で、有難いことにテレビ等への出演機会を頂いてます。記事は「丁寧でカルトだが親しめる」が目標です。

伊沢拓司の記事一覧へ