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たまの贅沢で果汁100%のジュースが飲みたい。こんにちは、ライターの1758です。

これからの時期、スーパーに出回る量も増えてくるメロン

▲網目の美しいメロン。よだれが出そうです

ナイフで切り分けると、果肉が爽やかな緑色のものと鮮やかなオレンジ色のものがありますよね。どちらもおいしいですが、筆者はどちらかといえば緑の方が好きです。

……ところで、なぜメロンに「色違い」があるのか考えたことはありますか?

微妙に味が違うような気はしますが、はっきり説明するのはなかなか骨が折れそうです。緑のメロンとオレンジのメロン、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。

色に違いが生まれるポイントは「β-カロテン」

メロンは果肉の色によって

  • 青肉系
  • 赤肉系
  • 白肉系

に大別されます。青肉系がいわゆる「緑のメロン」、赤肉系が「オレンジのメロン」です。

▲左から青、赤、白のメロン

アンデスメロンや高級品種のマスクメロンに代表される青肉系は、口当たりが良く清涼感のある風味が特徴です。一方の赤肉系は、コクの強い濃厚な甘みが持ち味。クインシーメロンや夕張メロン(夕張キング)といった品種が知られています。

※「白肉系」は淡い色合いで、サクッとした歯ごたえが特徴。「ホームランメロン」などが有名。

「色違い」の要因は、ずばり「β-カロテン」という色素の量。赤肉系のメロンには、青肉系の約25倍ものβ-カロテンが含まれています。

色違いを生む「β-カロテン」って何者?

β-カロテンは、にんじん・かぼちゃ・ほうれん草といった野菜に多く含まれる色素です。

※可食部100gあたり600μg(マイクログラム=ミリグラムの1000分の1)以上のβ-カロテンが含まれる野菜を緑黄色野菜と呼びます。

体内に取り込まれたβ-カロテンはビタミンAに変化します。ビタミンAは目や皮膚の粘膜を保護したり、暗いところでの視力を維持したりする働きを持つ物質です。

つまり、健康だけを考えるならオレンジのメロンを食べる方がよい……という考え方もできます。緑メロン派から転身しようかしら。

果物のいろいろ「色違い」豆知識

メロン以外では、グレープフルーツの「ルビー」と「ホワイト」の色違いもβ-カロテンの量によるものです。体にいいのはβ-カロテンの多いルビーグレープフルーツの方でしょうか(おいしいと思う方を選べばよいのです)。

▲2色のグレープフルーツ

ちなみに、「赤ぶどうと白ぶどう」や「オレンジとブラッドオレンジ」の違いにはアントシアニンという別の色素が関係しています。こちらは視力改善や眼精疲労の予防に効果があるポリフェノールの一種。「果物の色」を掘り下げていくと目の健康に行き着くのは、なかなか興味深いですね。

メロンの色違いの秘密を知って、皆さんが食後の一皿を更においしく感じていただければ何よりです。

メロンは果たして果物なのか、野菜なのか? それはまた別の話。

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この記事を書いた人

1758

ライターネームの由来は日本史の「宝暦事件(1758年)」。大学では主に日本文学を学んでいました。

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