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解説

正解は宮城県でした。

ヒント1:「猫の島」と呼ばれる田代島

田代島は石巻市にある島です。2022年3月時点で、人口が54人であるのに対して猫は100匹以上暮らしており、人口より猫の数が多い、まさしく「猫の島」と呼ぶにふさわしい島となっています。

▲すさまじい数

田代島ではかつて養蚕業が盛んで、ネズミからまゆを守るために猫を飼っていました。そのほかにも、漁師が猫のしぐさを見て天候や漁の出来を予測するなど、古くから猫を大切にしており、猫が祀られた「猫神社」もあるほどです。島が東日本大震災の被害を受けた際にも、「田代島にゃんこ・ザ・プロジェクト」という猫の力を借りた復興を目指す活動が行われました。田代島は、猫と切っても切り離せない関係になっています。

猫派の私もぜひ訪れて触れ合いたいところですが、観光客が注意すべきなのが「猫に餌を与えない」というルール。猫たちの健康を守るための決まりです。しっかりと守りましょう。

ヒント2:3年続けてお参りすれば一生お金に困らない「金華山きんかさん

金華山は田代島と同じく石巻市にある島です。奈良時代に日本で初めて金が産出されたという伝説が残っており、このときに金が献上されたことを喜んだ聖武天皇が、元号を「天平勝宝てんぴょうしょうほう」と改めたと言われています。

このことにちなみ、島には金を司る神様を祀った黄金山こがねやま神社が創建され、奥州藤原氏や伊達政宗など東北地方の権力者からの保護を受けてきました。ヒントの「3年続けてお参りすれば一生お金に困らない」というのはこの神社にまつわる言い伝えです。

また島には野生の猿や鹿といった生き物も住んでおり、「神の使い」として大切にされています。

ヒント3:日本三景「松島」

松島は松島湾に浮かぶ260余りの島々の総称で、広島県にある宮島・京都府にある天橋立とともに日本三景に数えられる景勝地です。海水の浸食を受けて奇妙な形に削られた島々には松の木が生い茂り、古くから多くの日本人を魅了してきました。

260以上の島々があるだけに季節や眺める場所によって観る者に与える印象も大きく異なるのが特徴で、中でも大高森おおたかもりの「壮観」、富山とみやまの「麗観」、多聞山たもんざんの「偉観」、扇谷おうぎだにの「幽観」は、島々を一挙に見渡せる「四大観」として有名です。

松島は、その美しい景観から数多くの和歌や俳句にも詠まれてきました。なかでも、「松島や ああ松島や 松島や」という句は聞いたことがあるのではないでしょうか? 松尾芭蕉があまりの美しさにこうとしか詠めなかった、などと言われているこの句ですが、実はこれ、芭蕉ではなく狂歌師の田原坊たわらぼうという人物が詠んだ「松島や さて松島や 松島や」という句が変化したもの。出典である『松嶋図誌』に、芭蕉は俳句を詠めなかったという話と同時に掲載されたことから混同が起こったそうです。ちなみに芭蕉は松島で「島々や千々にくだきて夏の海」という句を詠んでいます。


解説を最後まで読んでくださりありがとうございました。ぜひ次回の「今日の一問・社会編」にも挑戦してください!

【前回の「社会編」はこちら】

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この記事を書いた人

Raven

京都大学法学部卒。「ONE WORD, NEW DOOR」を座右の銘に、皆様が新たな世界への扉を開けるような記事を書くべく努力してきました。よければ覗いてみてください。

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