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解説

正解は「アントシアニン」でした。

ヒント1:リンゴの皮や紅葉の赤色の元になっています。

アントシアニンは植物が持つ色素の一種で、増加すると花や葉が赤く見えるようになります。リンゴの皮にはアントシアニンが含まれており、リンゴの鮮やかな赤色を作り出しています。

また、秋に紅葉するカエデなどの植物では、秋から冬にかけて光合成などの反応が遅くなり、葉の緑色を生み出す「クロロフィル」が分解され始めます。このクロロフィルが減少するタイミングで作られるのがアントシアニンです。そのため、秋頃のカエデにはアントシアニンが多く含まれ、きれいな赤い葉が見られます。

ヒント2:目の老化予防などの効果を持ち、健康食品にも含まれます。

アントシアニンは目の老化予防や機能改善などに効果を持つとされています。

人間の目の網膜と呼ばれる部分には、目に映った信号を脳に伝える「ロドプシン」というタンパク質があります。アントシアニンは、このロドプシンの合成を促す効果などを持つため、目の機能改善に役立つことがわかっています。さらに、アントシアニンには白内障などの目の病気に対する予防効果もあるとされています。

現在は、こういったアントシアニンの効果を活用したサプリメントなどの健康食品も多く発売されています。

▲アントシアニンを含むサプリの例

ヒント3:ブルーベリーなどに多く含まれています。

目の機能改善などに効果のあるアントシアニンは、ナスやブルーベリーといった野菜やフルーツに多く含まれています。中でも、北欧で栽培されているブルーベリーの品種「ビルベリー」にはアントシアニンが豊富に含まれており、一般的なブルーベリーに比べて約5倍ものアントシアニンを含んでいます。

ちなみに、「第二次世界大戦中にイギリス軍のパイロットがブルーベリーのジャムを食べたところ、暗い所での視力が改善した」という話が残っています。この話から、ブルーベリーに含まれるアントシアニンの研究が始まったと言われています。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました! ぜひ次回の「今日の一問・理科編」にも挑戦してくださいね!

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この記事を書いた人

松林 陸

京都大学大学院理学研究科・修士1年の松林 陸です。普段は大学のサークルでクイズをしています。 大学では物理学を専攻しています。好きなものはクイズと旅行と科学。読者の方の日々に「ちょっとした学び」が生まれるような記事を書けるように頑張ります。

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