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10月10日、今年のノーベル経済学賞がアメリカのハート氏とホルムストロム氏に授与されることが発表されました。受賞理由は「『契約理論』の研究」です。

……まずこのニュース、みなさん知ってました? ニュース自体を聞いたことがあっても、「契約理論」がどんなものかを事前に知っていた方はかなり少ないと思います。そしてそれゆえに、このニュースも大きく報じられはしませんでした。

確かに、最先端の学問の話は難解で理解しづらい所があります。しかし、考え方を知っておくだけでも、世界の見え方が変わってきます。

ということで今回は、多少強引にではありますが、この契約理論を応用して「どうやったらお小遣いをアップできるか」を考えていきます

「契約理論」でママに打ち勝て!


今回は、お小遣いをあげるママと、貰うボクの二者の関係を考えます(もちろん、ママを奥さんと考えることも可能です)。そのうえで、以下のカンタンな仮定を置きます。
1.ママはボクの努力(勉強やお手伝い)を促すためにお小遣いをあげているとします。
2.ママは努力に見合わないお小遣いは払いたくないし、ボクはお小遣いがいっぱいほしいとします。
3.お小遣いは月一回払いで、この先も半永久に払われ続けるとします。

ここでは、お小遣いについての約束を「契約」と呼ぶことにしましょう。この契約は親子間での暗黙のルールであり、完全なものではありません。

さて、準備は整いました。これらの仮定から「契約理論」が導き出す、お小遣い交渉術をお教えしましょう!

次のページに続く(1/2)。

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この記事を書いた人

伊沢拓司

QuizKnockCEO、発起人/東大経済学部卒、大学院中退。「クイズで知った面白い事」「クイズで出会った面白い人」をもっと広げたい! と思いスタートしました。高校生クイズ2連覇という肩書で、有難いことにテレビ等への出演機会を頂いてます。記事は「丁寧でカルトだが親しめる」が目標です。

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