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コジマです。

『チャリ走』というゲームアプリをご存知だろうか。チャリで走る棒人間を操作してゴールまで走り切る、いたってシンプルなゲームである。

チャリ走シリーズの『新チャリ走DX』では、最初に遊べるステージが「パリ」。フランスで自転車といえば、自転車ロードレースの最高峰、ツール・ド・フランスだろう。

もしこの棒人間くんがツール・ド・フランスに参加したら一体どのくらいの成績を残せるだろうか?

3349kmを走り切るってすげえよな

ツール・ド・フランスは21のステージで構成され、3週間以上にわたって争われる。個人総合優勝を果たした選手には「マイヨ・ジョーヌ」と呼ばれる黄色いジャージが与えられる。

で、そのツール・ド・フランスの優勝者はどのくらいの速さでコースを駆け抜けるのか。今年(2019年)開催された第106回はコロンビアのエガン・ベルナルが優勝したが、悪天候によるコース変更があったイレギュラーな回だった。

そこで2018年の第105回の記録を調べると、優勝はイギリスのゲラント・トーマスで、総距離3349km83時間17分13秒で走破している。時速に換算すると40.21km/hだ。

事実はゲームより奇なり

一方、チャリ走の棒人間の速さについては、画面から推測するしかない。

プレイ画面を録画し、あるフレームとそのちょうど1秒後のフレームを動画ソフトで取得した。

棒人間が少し小さいが、1秒間で身長の3.4個分ほど進んでいる

ここから、棒人間の高さを1単位としたとき、自転車は1秒間に約3.4単位進んでいることが分かる。

棒人間が自転車に座っているときの高さを、ここでは1.5mとする。すると秒速で1.5m×3.4=5.1m。時速に換算すると……18.36km/hか。リアルの半分くらいしか速度が出ていない。

つまり、棒人間はコースを走破するのに170時間以上かかることになる。公式サイトに掲載されている中で最も遅い選手でもトップのタイムより4時間34分19秒離されてのゴールだから、棒人間は断トツのビリ


ゲームをやってみると「この自転車結構早いな」という感じがするが、最高峰のレースと比較するとその差は歴然。しかもリアルのツール・ド・フランスは険しい山をも登る。マイヨ・ジョーヌのスゴさを感じずにはいられない……。

参考文献

Image / Via Sebastiaan ter Burg

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この記事を書いた人

コジマ

京都大学大学院情報学研究科卒(2020年3月)※現在、新規の執筆は行っていません/Twitter→@KojimaQK

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